竹取スタッフのあいちっちです(^^)
このシリーズ、読んでくれている方がいるのでしょうか・・・
もしいるとすれば、全力でありがとうを言いたいです・・・!!
さて続きです。
いろいろな人に助けられ、励まされ、焼山寺を降りた私。
その後、5日間ほどお遍路を続けました。
しかし最終日は、一緒に旅してきたおじさんやお姉さんと離れて
一人で8番のお寺へと引き返しました。
なぜなら・・・
お参りを忘れていたから!
(どーん)
焼山寺を登るはるか昔にお参りをしているはずが
なんと、うっかり道を間違えてお参りできないままだったんですね〜
そんなことある!?って感じですが
私に限ってありました(^^;
で、猛ダッシュで8番のお寺「熊谷寺(くまだにじ)」をお参り。
帰りのバス停へと向かいました。
このとき私は疲労困憊、慣れない登山、そしてコンクリートをずっと歩き続けた影響で左膝にかなりの痛みが出ていました。
バス停でぐったりしていると・・・
「こんなところで何してるの?」
と、女の人の声。
見ると、一人のおばさんが心配そうな顔でこちらを見ています。
「鴨島駅までのバスを待っているんです。今日、お遍路を終えて帰えるつもりで・・・」
「だったら、鴨島の駅まで送っていくわ!」
ありがたく車に乗り込むと、そこには旦那さんもいました。
聞けば、徳島に住む夫婦で、
駅へ向かう車中、私がお遍路へ来たいきさつなどを話しました。
おばさんには私と同じ年頃の娘さんがいるとのことで、
涙ぐみながら私の話を聞いてくれました。
いま、私は、このおばさんのことを「徳島のお母さん」と呼んでいます。
これがきっかけとなり、お母さんとも、その家族とも、家族ぐるみのお付き合い。
何度も泊まりに行き、玄関のドアを開けるときには
「ただいま〜」!
お母さんには、私の結婚式でサプライズで退場のエスコートをしてもらいました(^^)
思えば、あのときお寺をお参りしそびれたから、この出会いはあったんですよねぇ。
ご縁とは、本当に不思議なものです。
私にとって、徳島のお母さんは、自分の本当の家族にも言えないこと・・・苦しみや悲しみ、そして喜びを素直に話せる存在。
ずっと会っていなくたって、心のどこかで応援してくれていて、包んでくれる存在。
家族なんだけど、家族じゃない。
実家じゃないんだけど、実家。
その空気感が、とっても心地いいんです。
私は秩父で生まれ、秩父で育ちました。
けれど私にとって、徳島という地も、徳島にある家も、家族も、なくてはならないもの。
”心のふるさと”なんです。
さて、もう一回だけ・・・次回に続きます!